全世界からの監視の目がタリバンへの抑止力になる
SOLA(School of Leadership Afghanistan) の少女たちの処遇はいかに
先日、タリバンによるアフガニスタン支配に伴い、少女たちが学校から追いやられていることについて記事にしました。
今般、SOLA(アフガニスタン唯一の女子全寮制学校)校長よりTwitterにて続報が届きましたため、追加で共有させていただきます。
要旨としては、以下のとおりです。
✔ SOLAの生徒を含む関係者250名はアフガニスタンから出国して退避した
✔ アフガニスタンにはまだ避難できていない子どもたちがいる
✔ 世界からの注目がタリバンに対しての脅しになる
本記事は、皆さんに情報を共有することで、アフガニスタンの女性や子どもの人権を守る一助となることを目的としています。
私たちにできるのは、ネットメディアで積極的に関連記事を閲覧すること
アフガニスタンのために何ができるか
では、わたしたちにできることは何でしょうか。
それは、Yahooニュースやキュレーションサイト(ニュースまとめアプリ、サイト)などのネットメディアで、アフガニスタン関連の記事を積極的にクリックし閲覧することです。
私たち一般市民は、現地に赴いてケガ人の傷を手当したり、タリバンに暴行されぬよう女性や子どもを匿ったり、国外への避難を支援したりすることはできません。
しかしネット記事のクリックなら私たちにも出来ます。
ネットの関連記事のクリックがなぜアフガニスタン支援に繋がるのか
なぜネット記事のクリックが支援になるのか。
それは、私たちの関心がメディアの報道を促進させ、報道がタリバンへの抑止力になるから。
新聞等の既存のメディアは、ジャーナリズムにもとづき報道しています(報道すべきことを新聞に掲載する)。
他方で、現在主流に置き換わりつつある新興のネットメディアは、プレヴュー数に基づいた利益を重視してニュースを配信しています。
簡単に言うと、政治記事よりもエンタメ記事の方がクリック数が多ければ、そちらを優先して掲載します。記事の重要度は関係ありません。
しかしそれを逆手に取れば、政治記事を配信させることもできます。私たちがネットメディアで関連ニュースを閲覧することで、メディアに対して「私たちはアフガニスタン報道に関心がある」と伝えることができます。
閲覧数が多ければ多いほど、収益になると判断され、ネットメディアのモチベーションとなり優先的に配信されるようになります。詳細はこちらの記事をご覧ください。
ニーズのあるニュースは、それだけ取材され報道されます。
私たちがアフガニスタン関連記事を意識的に閲覧することで、ニーズがあると判断され、収益のために取材や報道がなされるようになるのです。
人々の関心にもとづく取材や報道が、タリバンに対する圧力になる
取材や報道がなされれば、タリバンに対して世界が注視していると知らしめることができます。
彼らが軽視できぬほどの圧力になるかもしれません。それが国外から退避できない人々の人権を守る力になるかもしれません。
ネット記事のクリックという些細な行動でも、大きな力になるかもしれないのです。
知ることは力になると信じています。
SOLA校長のアフガニスタン退避に関する続報tweet
前回と同様、今回もGoogle翻訳を頼りにネット辞書を引きつつ拙訳いたしました。
アフガニスタンの歴史や情勢について不勉強ながら、支援は急を要すると判断し、微力ながら貢献したく翻訳した次第です。力不足の者が執筆しますこと、何卒ご容赦ください。
もし誤りがありましたらぜひご指摘いただけましたら幸いです。
アフガニスタンには逃げられない少女たちが残されている
「8月20日に、School of Leadership Afghanistan(アフガニスタン唯一の女子のための全寮制学校)の関係者が安全であることを皆さんにお伝えいたしました。今日は、もう少し具体的にどのように安全を確保しているかについてお伝えしたいと思います。
先週、私たちは約250名の生徒、教職員、スタッフ、家族とともにカブールからの避難を完了しました。」
「私たちは、カタールを経由してルワンダに向かっています。ルワンダでは全学生とも海外で1学期を運営する予定です。」
(※2学期制の場合は9月から翌年1月までの5か月間。引用者注)
「アフガニスタンからの退避にあたっては、本当に多くの方々に重要な役割を担っていただきました。感謝してもしきれません。特にカタール、ルワンダ、アメリカ合衆国の各政府の皆さまに対しましては、公的に御礼を申し上げます。」
「 School of Leadership Afghanistan(アフガニスタン唯一の女子のための全寮制学校) は改めて設置されるわけですが、しかしこの移設は永続的なものではありません。海外で1学期を過ごすことはまさに私たちが計画していたことでした。かの地での状況が許せば、私たちはアフガニスタンに帰国したいと願っています。今のところ私は、学校やその関係者が干渉されずにすむことを望んでいます。」
「祖国を思うと胸が張り裂けそうです。これまでカブールの地に立ち、恐怖や怒りを見てきました。そして猛烈に勇敢なアフガニスタンの人々も。生徒たちを見つめていると、アフガニスタンから退避できずに取り残された数百万人もの少女の顔が浮かびます。彼女たちは生徒たちと何ら変わりません。」
「彼女たちはアフガニスタンから脱出できないのです。皆さんはその事実から目をそらさないでください。もし全世界に向けてお伝えすることがあるとすれば、それはこういったことです。」
「アフガニスタンから目を背けないで。数週間経過しても注意を逸らさないで。アフガニスタンから逃げることのできない少女たちに注意を払って。そうすれば皆さんの抵抗力が脅しとなって、(アフガニスタンに残留せざるを得ない少女たちの処遇について)彼らが(タリバンが)説明せざるを得ない状況を作り出すことができます。」
※()内は引用者による補足です
「祖国の女性や少女に対して抱く私の献身の思いは、生徒たちに対するものと同じように、 揺るぎません。それは決して消えることのない情熱です。最後になりましたが、愛とご支援を賜りましたことを心より感謝申し上げます。」
まとめ
遠い国より、
引き続き、アフガニスタンの幸多く、末永い繁栄を切に祈願しています。