幼稚園面接に備えて
2021年11月に息子が近所の私立幼稚園の入学選考の面接を受け、合格しました。2022年4月入園の3年保育です。
いわゆる「お受験」幼稚園ではないのですが、①プレ保育から大人気でキャンセル待ちが多数いる、②我が家は出遅れてプレ保育には参加できなかった、といった理由から、万全の対策で面接に挑むことにしました。
晴れて無事合格をいただきましたので、これから面接を受けられる保護者の方に少しでも参考になればと思い、この記事を投稿しました。
この記事では、主に幼稚園面接の事前準備、願書の作成方法、面接の対策、主にどんな質問をされるのか、当日子どもを大泣きさせない方法、について記載していきます。
幼稚園面接の服装などについては、こちらの記事をご参照ください。
事前準備
説明会
幼稚園の入園選考にあたり、事前の説明会は必ず参加しましょう。
理由は
① 参加したか否かで合否が変わる可能性がある
② 園の方針・理念を聞ける
③ 園の雰囲気を知れる
説明会では、願書に書く志望理由や、面接での質疑応答に必要な情報を多数得られます。メモを取り、忘れないようにしましょう。
また、園長先生や先生方の雰囲気は非常に重要です。先生たちの様子は、園生活を左右する一番大きな要素です。違和感なく2~3年を一緒に過ごしていけるか、さりげなく観察しましょう。
園見学
説明会と同様、可能であれば園見学も参加しましょう。在園児たちや先生たちの普段の様子を見ることができます。
個人的には、コロナ禍などの正当な理由がないのに、園見学を実施していなかったり、保護者からの見学希望の申し出を断るような園は、避けた方が安全だと思います。保護者に見せられない事情でもあるのかと心配になります。
願書を入手する
願書は、説明会や見学の際に配布されます。その後も、園に申し出れば受け取れるようです。
入園申込に不可欠な書類ですので、必ず手に入れましょう。願書を保管する際は、折れたりシワになったり汚れたりしないよう、大切に保管しましょう。もし折れたりしてしまうと、園から良識がない保護者と思われたり、入園の熱意が低いと思われたりする恐れがあります。注意しましょう。
願書の作成
願書のコピーをとる
願書は、必ず2~3部コピーをとりましょう。下書き用です。一発で素晴らしい内容を綺麗に書くのは無理です。志望理由などを記入する際に、事前に文字数の調整をしたり、内容を洗練させる必要があります。複数枚の複製をとっておきましょう。
願書には文字を書くための罫線がない場合があります。大きな白枠のみが書かれているケースです。その場合には、コピーした願書に定規で線を引き、記入の際のガイドラインにしましょう。行数で文字数も大幅に変わります。
推敲する
願書のうち、志望理由が1番重要です。園側に十分な志望の熱意が伝わり、かつ個人的なエピソードを含めた迫真性のある内容が求められます。そうした良い文章は、いきなりは思いつかないでしょう。ですので、何度も「ああでもない」「こうでもない」と書き直しては、より良いものに仕上げていきます。
ポイントはこちら。
✔ 園の大切にしている方針と志望理由が合致するように
✔ 親子と園の具体的なエピソードを交えて
✔ 誠意ある丁寧な文字で
✔ 文字数は詰めすぎず、空けすぎず
もしこの本を読まずに願書作成や面接を行っていたら、不合格の可能性は十分あったと思います。圧倒的な情報量が掲載されており、本当に勉強になりました。それほど力になった本でした。おすすめです。
下書き・清書
記入する内容が決まったら、いよいよ願書に書いていきましょう。ただし、いきなりボールペンで書かないこと。まずは鉛筆で薄く下書きをします。罫線がない願書の場合には、文字が傾かないように鉛筆で線を引いても良いでしょう。そして実際に必要事項をすべて記入し、枠内のバランスや誤字脱字がないことを確認しましょう。問題がなければ、そこで初めてボールペンで清書しましょう。
清書後に鉛筆の線を消しゴムで消すのですが、ボールペンの文字が乾いていないと、消す際にインクが擦れて大切な願書が汚れてしまいます。記入後に十分に時間を置き、インクが濡れていないと確認してから、消しゴムをかけましょう。
考査料の準備
白封筒を購入
願書提出時に考査料の納付を求められます。現金でそのまま支払うのは失礼に感じましたので、白封筒に入れて納付しました。
「お受験の園でもないのにやりすぎではないか」「悪目立ちするのではないか」と心配でしたが、実際に考査料をお渡しした際に、園の担当者の方が嬉しそうにしてくださいました。きちんと封筒を用意して良かったです。丁寧に扱われて嫌な気持ちになる方はいないでしょうし、やはりマナーや礼儀を重んじておくに越したことはない気がします。
ピン札を用意
お札は、汚れや折れ、シワのない綺麗なお札を用意しましょう。
封筒の記入
封筒の表面に、「考査料」と記入しましょう。裏面には、保護者、子どもの氏名を記入しましょう。
面接対策
当日の服などを準備する
面接当日に着る服や持ち物の用意をしましょう。紺のスーツ、いわゆる「お受験スーツ」を着るか否かや、そうしたものを着用しない場合には何を着るのか、子どもには何を着せるのかなど、事前にリサーチして足りないものは早めに購入しましょう。
幼稚園の面接は、どこも11月上旬に行われます。そのため、日付が近づくにつれてお受験関連用品が次第に品薄や売り切れになります。商品の到着予定日が面接日に間に合わないなんてこともありえます。
実際にわたしも危うく購入できない物がでるところでした。幸いにして代わりのものを見つけることができましたが、面接の2~3週間以上前に動いていれば不安になることもなかったと後悔しています。早めをおすすめします。
面接で着用した服などは、こちらの記事をご参照ください。
想定問答集を作成する
よくある質問
面接で幼稚園から質問される内容は、ある程度のパターンがあります。事前にその内容を予想し、答えを用意しておきましょう。
主な質問
✔ 志望理由
✔ 家庭の教育方針
✔ 子どもの性格、長所・短所
✔ 園の宗教についての見解
✔ 園とのこれまでの関わり
✔ 園の行事に参加が可能か
✔ (行事と関連して)保護者の仕事状況
一番重要なこと
一番重要なこと
園の理念・方針と家庭の教育方針が合致することを示し、熱意を示すこと
幼稚園の面接で1番大切なことは、① 園の方針とご家庭の考え方が合っているときちんと言葉で示すこと、② 入園したいという意思を言葉や態度で示すこと、だと思います。園の方針と真逆なことは言わない方がベターです。そのためにも、きちんと説明会や園見学に参加し、園の考えをきちんと理解しましょう。
我が家の場合
我が家は、わたしが心配性で、面接が不得意だったこともあり、事前にExcelで想定問答集を作成し、何度か通読しておきました。全部で20問くらい。こういった内容のものです。
予想される質問 | 答え | ポイント |
志望理由をお話しください。 | 貴園の「〇〇」という教育方針に非常に共感いたしました。子どもには~のような人になってほしいと思っています。そのため… | 〇〇幼稚園の理念 ① … ② … |
お子様の長所・短所を教えてください。 | 長所 何事にも粘り強く… 短所 課題に熱心に取り組むあまり… | 短所は長所になりうるものを。… |
丸暗記はしなくてもキーワードだけ、例えば「思いやりの心」「指先を使った遊び」などを覚えておくと良いと思います。また、答えを作るときは落ち着いてきちんと内容を練ること、作成した問答集は何度も通読すること、も効果的です。
あまり記憶力はいい方ではないですが、事前にじっくり考えながら答えを準備し、何度も読んでおいたおかげで、頭にきちんと残りました。本番で言いたいことを十分に伝えられたと思います。おすすめです。
参考になった本
ちなみに、園の質問をどのように想定したのかというと、先述の書籍を参考にしました。どの園でも聞かれる主な質問と回答例が掲載されています。インターネット検索や自分の想像だけではわからない点が多々あり、非常に勉強になりました。中にはうっかり素直に答えると園の選考に不利と思われる質問もあり、きちんと質問の意図を理解しておくのは大切だと痛感しました。ぜひ活用なさってみてください。
夫婦で見解を共有する
もし夫婦で面接に参加する場合には、夫婦で上記の自作の想定問答集を読んでおきましょう。見解を共有し、夫婦で異なる答えをしないためです。
園によっては、十分に準備してきたであろうママに質問するのではなく、仕事等が理由で準備不足になりがちなパパにあえて質問する面接官もおり、注意が必要です。
子どもの準備
面接のタイプを調べる
子どもの面接対策のため、事前に試験の形式を調べましょう。親子で分かれて選考されるタイプ、親子一緒に面接を受けるタイプなど色々なパターンがあります。説明会で園の方にお聞きすれば教えてくださいます。インターネットでも検索すると口コミで各園の面接方法が出てきました。
私たちが受験した園は、母子分離タイプの面接でした。親と子でそれぞれ別の部屋に分かれて、親の質疑と子どもの振舞いによって評価されました。
面接の対策を立てる
事前に面接のタイプがわかったら、それに応じた対策をとりましょう。
大泣きさせない対策
代わりに、パパママと離れると大泣きする子だったため、パニックによる大泣きをさせない対策を打ちました。具体的には、以下のように事前に母子分離の考査について簡単に説明しました。
① 親子分離すること
② 子どもは幼稚園の先生と一緒に楽しく遊ぶこと
③ その間にパパママは他の先生とお話ししてくること
「パパママと別々になるよ」「〇〇ちゃんはお姉さんと一緒に遊ぶよ」「楽しいよ」「ママたちも先生とお話しが終わったらすぐ行くよ」などです。
その甲斐があったのか、まったく泣かず、最初から最後まで大人しくしていられました。わからないなりに、パパママの言葉を一所懸命に理解して、頑張ってくれたと思います。わからないだろうからと説明をないがしろにせずに、優しい言葉で説明してあげると良いかもしれません。
当日
ここまで準備したら、あとは大船に乗ったつもりで面接当日を迎えましょう。気をつけることはこんなこと。
✔ 絶対に遅刻しない
✔ 身だしなみを整える
✔ 忘れ物をしない
✔ 子どもを落ち着かせるおもちゃや絵本を持参する
✔ 帰宅するまで気を抜かない
この中で一番難しいのが、遅刻せずに園に到着するという、家族のタイムスケジュール管理だと思います。ただでさえ子どもとのお出かけ準備は大変なのに、それが面接ともなると緊張もあって中々進みません。くれぐれも時間に余裕をもって支度しましょう。ちなみに我が家は、私がもたついてしまい、開始10分前ギリギリに到着しました。
面接後、終わった解放感や安堵から気を抜いてしまいがちですが、帰り道の途中には園の関係者や在園の方がいらっしゃるかもしれません。家族揃ってフォーマルな格好は本当によく目立ちます。ましてや11月1日、2日が幼稚園面接の日というのは、わかる人にはわかります。自宅に入るまで緊張感をもって過ごしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。面接準備、気が重くなりますよね。私も数ヶ月前、面接の日が近づくにつれて胃が痛かったのを思い出します。
でも、きちんと準備してしまえば、あとは本番は準備のとおりに過ごすだけです。きちんとリサーチして対策している皆さんなら、絶対に大丈夫…!!
少しでもご参考になりましたら幸いです。