冷凍庫を買って家事の効率化を図ろう!
みなさんのご家庭に、冷蔵庫はあると思います。では、冷凍庫はどうでしょうか。
冷凍庫があるご家庭というのは、冷蔵庫に比べると少ないのではないでしょうか。
冷蔵庫に冷凍スペースがあるのに、なぜ冷凍庫を買うの?
それは、冷蔵庫よりも冷凍庫の方が便利だからです。
え…?便利ってどういうこと?
実は、冷蔵庫よりも冷凍庫の方が便利なんです。常識にとらわれず、冷凍庫を購入すると決断するだけで、家事の負担が軽くなりますし、なんと節約もできちゃいますよ。
今回は実際に冷凍庫を活用している我が家の活用例と合わせて、冷凍庫がいかに便利か、解説していきます。
冷凍庫
冷凍庫¥42,800(アイリスオーヤマ)メリット
・大量に冷凍品を収納できる
・買い出しの頻度を減らせる
・食費を節約できる
・食材を備蓄できる
デメリット
・設置スペースが必要
ポイント
・自動霜取り機能つき(ファン式)を買おう!
家事の負担軽減に食料のまとめ買いは不可欠
毎日のスーパーでの買い物というのは、実は時間と体力が奪われる重労働です。外出のために身支度をし、スーパーまで徒歩や自転車で移動し、スーパーでは店内を歩き回って目当ての商品を探し、レジに並んで会計し、重い荷物を抱えて帰路に着く。近所のスーパーでも、移動で往復15~20分くらい、店内でも最短10分くらいは身体を使って動いているわけです。
この日々の買い出しがなくなるだけで、ものすごく時間と労力の軽減になります。特に子育て世帯は家事の大きな効率化になると思います。
では、買い出しを減らすにはどうすればいいでしょうか。それは、まとめ買いをすることです。野菜や肉などの生鮮食品を傷ませないように使い切ろうとすると、どうしても一度に買えるのは2~3日分かと思います。そうすると、食品を使い切る度に買い物に行くことになるわけです。
しかしこれが、1週間分の食料を傷ませずに保存できるとなったらどうでしょうか。スーパーでの買い物は1か月に4回だけで済むのです。これを実現するのが、まとめ買いして冷凍庫で保存するという方法です。
冷蔵庫の冷凍スペースだけでは足りない
ただし、この冷凍を中心とした食料保存方法だと、通常の冷蔵庫では冷凍スペースが足りません。1週間分の肉・魚・野菜を入れるとなると、相当大きい冷凍スペースが必要になるからです。そこで我が家は、冷蔵庫とは別に冷凍庫を購入しました。冷蔵庫の他に冷凍庫もあれば、ストックできる食品の量は大幅に増えます。
冷凍庫をどこに置くのか
いざ、冷蔵庫のほかに冷凍庫も買うとなると、今度は「家の中に設置する場所がない」という問題が出てくると思います。よくわかります。私たちも、台所は電子レンジや炊飯器、ガスコンロ、食器、フライパンなどが所狭しと並んでいて、とても新たに冷凍庫が入るスペースはありませんでした。
そのため、台所への設置は諦め、リビングに設置しました。最初は少し違和感を感じましたが、すぐに慣れました。使う時の不便さは全く感じません。
冷凍庫を使う流れ
冷凍庫は、以下の様な流れで使っています。
冷凍庫を使う流れ
1 ネットスーパーで4~5日分の食材をまとめ買い
2 自宅に食料品が届いたら冷凍庫にしまう
3 料理の都度、冷凍庫から食材を取り出して使う
冷凍庫にはどのくらいの量が入る?
冷凍庫ってどれくらい入るの?という疑問ですが、我が家は86Lの冷凍庫で以下の量がすべて入ります。
冷凍庫86Lに入る量(普段まとめ買いする量)
・鶏小間肉200g×6パック…3食分
・鶏の手羽元6本×3パック…1食分
・鶏の手羽先6本×3パック…1食分
・豚肉300g×4パック…4食分
・牛小間肉300g×2パック…2食分
・牛カルビ250g×2パック…1食分
・冷凍カット野菜×4パック×2~3種類…約2週間分
肉は上記を合計すると12食分くらい。
朝食は簡単に目玉焼きやハムで済ませてしまうので、昼食・夕食の1日2食でこれらのお肉を使用します。12食÷2食=6日。だいたい6日分の食料です。万が一、ネットスーパーの在庫切れや自身の体調不良など、何か不測の事態でネット注文できない場合に備えて、1日分程度を余分にストックしています。6日で食べられる量なので、長く保存し過ぎて冷凍焼けを起こすといった心配もありません。
冷凍に適した食材とは
では、どんな食品なら冷凍できるでしょうか。冷凍にむいている食材には、次の2点の特徴があります。
・冷蔵だと日持ちしない
・冷凍しても味が落ちない
具体的には…
まとめ買い&冷凍保存におすすめの食材
✔ 肉
✔ 魚
✔ 野菜(例外あり)
✔ 冷凍総菜(餃子、から揚げなど)
✔ 納豆、油揚げ
✔ パン
✔ ご飯
肉
肉は、ほぼ毎日必ず食卓に出る食材です。ですが、生肉は日持ちしませんよね。鶏肉、豚肉、牛肉の順で傷みやすく、消費期限は、早くて購入当日から長くて3日程度。肉の消費期限に合わせてスーパーに買い物に行くと言っても過言ではありません。
そのため、肉の保存期間をコントロールできれば、買い出しの負担を減らせます。先述のとおり、冷凍庫があれば1週間弱の量の肉を保存できますので、スーパーに出かける頻度を減らせます。
鶏肉・豚肉・牛肉、どれも問題なく冷凍できます。ひき肉、小間肉、ばら肉、手羽先、手羽元など、部位やカットの違いも関係なく、すべて冷凍できます。
魚
魚も、日頃よく食べられる食材でありながら、傷みやすい食材の代表です。肉と同じく1~3日が消費期限です。この魚も、冷凍が便利です。切り身、加工品(西京焼きの下味付きなど)、干物など、どれも冷凍して大丈夫!食べる前に電子レンジの解凍機能でチンして、フライパンやグリルで焼けば美味しく食べられます。
ただし1点、お刺身だけは鮮度が命であるため、冷凍には不向きです。ですが、毎食お刺身を食べる家庭というのは珍しいと思います。大抵は週1~2回くらいではないでしょうか。お刺身は買い出し当日に食べる(1週間弱おきに食べる)と考えれば、冷凍庫を活用した家事の効率化において、大きな問題にはならないと思います。
野菜
野菜のほうれん草や小松菜、ニラなども、冷蔵庫だとすぐにヘタってしまったり、黄色く枯れてしまったりしますよね。それが、冷凍してしまえば優に1週間以上は美味しく食べられます。
冷凍できる主な野菜
・ほうれん草
・小松菜
・ブロッコリー
・白菜
・きゃべつ
・ニラ
・長ネギ、小ネギ
・玉ねぎ
・かぼちゃ
・ニンジン など
使う時は、凍ったまま熱い鍋やフライパンに入れて調理すればOK!おひたしなら耐熱ボウルに入れて電子レンジでチン!熱いうちに、白だし・醬油・かつお節をサッとかければ、あっと言う間に完成です。炒め物やお味噌汁に、本当に便利ですよ。
冷凍食品、冷凍総菜
味の素 冷凍ギョーザ
冷凍食品、イザというときに抜群に頼りになりますよね。餃子、牛丼、から揚げ、お弁当用のお惣菜、パスタ、炒飯…。これらも、普段なら「本当はもっと買っておきたいけど、冷蔵庫に入りきらないからやめとこうかな」と考えがちですが、冷凍庫があれば大丈夫です。パパママが疲れたときや、病気に備えて、あるいは災害用の備蓄として、または子ども達の簡単なおやつとして、いくらでも買い置きしておけます。
納豆、油揚げ
冷凍できる意外なものとしては、納豆・油揚げではないでしょうか。これらも冷凍でき、しかも比較的味が落ちにくい食品です。納豆は、食べきれずに賞味期限が迫ってきたときに、パッと冷凍庫に入れてしまえば保存期間を延ばせます。食品の無駄な廃棄が減りますね。油揚げはまとめて5枚くらい買っておくと、献立のボリュームが足りないときに冷凍のままカットしてお味噌汁に入れたり、もう1品簡単に作ったりして重宝しますよ。ジューシーな味わいも変わりません。
パン
案外、常温での賞味期限が短いのがパンです。我が家は朝食がパンなので、パンのストックがなくなるために買い出ししがちです。そんなパンも実は冷凍できちゃいます。袋のまま冷凍庫に放り込むだけ。食べるときは電子レンジ(500W)で40秒~1分くらい温めて、トースターでいつもどおりに焼けば平気。冷凍期間が1週間程度であれば、冷凍前と味は大きく変わりません。
ご飯
ご飯は、どこのご家庭でも冷凍しているであろう代表的な食品ですね。多めに炊いて何膳分かを冷凍しておけば、簡単に食事したいときや料理したいときにサッと電子レンジでチンして食べられるので重宝しますよね。わざわざお米から炊かなくて良いので便利です。
他にも探せばまだまだ冷凍に向いた食材がありそうですね。
冷凍に向かない食材とは
逆にまとめ買いにおいて冷凍に向かないのは…
・冷凍しなくても1週間は保存できる食材
・冷凍すると味が落ちる食材
具体的には…
冷凍保存に向かない食材
× イモ類
× トマト、きゅうりなど水分が多い野菜
× 卵
じゃがいもなどのイモ類
じゃがいも、サツマイモなどの芋類は冷凍すると味が落ちるため、おすすめしません。ただ、新聞紙などにくるんで冷暗所に保管すれば1か月はもちますので、わざわざ冷凍する必要はなさそうです。
トマト、きゅうりなど水分の多い野菜
水気の多いトマト、キュウリなどの野菜は、冷凍・解凍を経るとぐちゃぐちゃになってしまうため、冷凍に向きません。買い出しの都度、3~4日で食べきれる量を買うのが良さそうです。トマトは、トマト缶でしたら長期保存可能ですので、缶詰を利用するという手もあります。
卵
生卵の賞味期限は、購入してから1週間以上先のことが多いです。案外長く持つんですね。そのため、あえて冷凍する必要はなさそうです。冷凍すると食感が変わり美味しくありません。
ちなみに我が家は3人家族ですが、買い出しの都度、卵を10~16個購入しています。最初は「買いすぎたかな…」と後悔していたのですが、次第にこの買い方がベストと思うようになりました。
というのも、卵は「安い・早い・美味しい」から。家では未就学児を自宅保育しており、夫も完全テレワークのため、毎日何食も家族の食事を用意するのが大変…!
そんな身には、フライパンに割り入れるだけで目玉焼き、炒り卵、炒め物、卵焼きと様々なバリエーションを簡単にあっと言う間に作れる卵は、非常に頼りになる食材です。うっかり卵を切らしてしまうと、不便さから途端に不安になるほどです。
まとめ買いのコツ
肉・魚|使いきりサイズのパックを買う
国産 豚小間切れ 250g
肉・魚のまとめ買い&冷凍保存には、ちょっとしたコツがあります。それがこちら。
肉・魚のまとめ買い&冷凍のポイント
✔ 使いやすい量を買う
✔ 肉・魚はパックのまま冷凍する
✔ 使う時もパックのまま解凍する
まとめ買いをする目的は、家事の負担軽減です。そのため、冷凍方法もできるだけ簡略化しましょう。
肉・魚は、使いやすい量のパックで買いましょう。例えば普段1品にお肉250gを使う場合には、購入するときもお肉250gのパックを買いましょう。
確かに800gなど大容量パックの方が100gあたりの単価は安いです。ですが、そうすると冷凍庫に入れる前に250gずつに小分けする手間が生じます(800gのまま冷凍すると、800gすべてを解凍しないと250gずつに切り分けられない)。
せっかく効率化のために冷凍庫とまとめ買いを導入したのに、新たに小分けするという家事が発生してしまっては、元も子もありません。ですので、少し割高かもしれませんが、最初から使う分量だけ入っているパックを買いましょう。解凍も、パックのまま電子レンジに入れて解凍モードでチンできます。
極力、手間を省くのが時短や効率化、負担軽減のコツです。
野菜|カット野菜を利用する
鍋用野菜セット(2~3人前用)忙しくて疲れているとき、便利とわかってはいても野菜をまとめて切って冷凍する余力がないことが多いですよね。そんなときは、カット野菜が非常に便利です。
便利なカット野菜
・ほうれん草
・ブロッコリー
・かぼちゃ
・千切りキャベツ
・炒め物用野菜(キャベツ、にんじん、もやしなど)
・豚汁用カット野菜セット(大根、にんじん、ゴボウなど)
・煮物用カット野菜セット(にんじん、レンコン、コンニャクなど)
カット野菜のメリット
✔ ほうれん草を茹でるためにわざわざ「鍋にたっぷりのお湯」を沸かす必要がない
✔ かぼちゃのワタをくり抜き、硬い皮や身を包丁で思いっきり力を込めて切る必要がない
✔ 千切りのためにキャベツを洗い、まな板で切り、散らかった台所を片づける必要がない
✔ 豚汁や煮物を作った後、レンコン1/4だけといった中途半端な切落し(端切れ)の野菜が生じない
こうしたメリットが生まれます。結果として、時短や節約になり、体力も省エネできます。
スーパーに置いてある場所は、冷凍総菜コーナーやカット野菜コーナーです。コンビニにもカット野菜コーナーがあります。ネットスーパーにも色々な種類のカット野菜が置いてあります。ぜひ探してみてください。
あまりにも便利で、最近はスーパーで上記の野菜をまるごとは買っていません。すべてカット野菜の形で購入しています。
冷凍庫はファン式を買おう
購入する際に、1点気をつけた方が良いのは、自動霜取り機能つきのものを選ぶこと。我が家は知らずに自動霜取り機能なしのもの(直冷式)を買ってしまい、失敗しました。
この機能がついていないと、庫内に霜が発生して引き出しが動かなくなったり収納スペースが狭くなったりします。非常に不便です。定期的に手で霜取りすればいいのですが、まず庫内の食品を外に出す必要があるため、冷凍品の移動先に困ります(作業中に食品がとけてしまいます)。
このように、直冷式だと手間と時間がかかります。共働きだったり子育て世帯だったりで多忙だとその時間をとれません。絶対に自動霜取り機能つき(ファン式)を選びましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
冷凍庫を買うと決断するだけで、家事の負担軽減・効率化になりますし、料理の手間も省けて、節約もできちゃいます。嬉しいことだらけです♪
値段や設置スペース、固定観念が邪魔をして購入をためらいがちですが、思い切って買ってみると、新たな発見とメリットが多くておすすめですよ。
ぜひ試してみてくださいね。
参考サイト
・お肉の上手な保存法 | みーとみゅーじあむ(オリーブ畜産物) (sanchiku.gr.jp)
・知っておきたい牛肉の取扱い方法.pdf (jmi.or.jp)
・魚は、いつまでお刺身大丈夫? 賞味期限と消費期限| 魚食普及推進センター(一般社団法人 大日本水産会) (suisankai.or.jp)
・野菜の基本 | 素材の基本 | とっておきレシピ | キユーピー (kewpie.co.jp)
・野菜の有効活用、生の野菜をそのまま冷凍保存するダイレクトフリージング!! | House E-mag | ハウス食品グループ本社 (housefoods-group.com)
・【プロが解説】パンの冷凍・解凍のテクニック。美味しさキープでふわっと焼ける | ほほえみごはん-冷凍で食を豊かに-|ニチレイフーズ (nichireifoods.co.jp)
・冷凍庫に入れてはいけない18の食材 |ELLE gourmet[エル・グルメ]