もうすぐ幼稚園の面接が始まる時期ですね。
今回は、子どもの幼稚園選びにおすすめの本3冊をご紹介。
ぜひお子さまの園選びの参考にしてみて下さいね。
本で情報収集しよう!
幼稚園選び、インターネットでの情報収集が欠かせませんよね。
それに、知り合いの先輩パパママさんたちの口コミって本当に参考になります。
けれどそれに加えて必ず行ってほしいのが、書籍での情報収集。
本には、幼児教育や法律の専門家の客観的で具体的なアドバイスや解説が載っています。
ネット検索や口コミでは思いつかなかった視点もあり、より幅広く情報収集ができておすすめです。
おすすめ書籍
おすすめの書籍を3冊ご紹介します。どれも実際の園選びに非常に参考になった本です。
『子どもがすくすく育つ幼稚園・保育園』 猪熊弘子 (著), 寺町東子 (著)
子どもの事故や虐待被害を避けるためには
幼稚園・保育園での園児の痛ましい事故が度々報道されますね。
子どもが悲しい事故や虐待の被害に遭わないためには、どうすればよいのか。
この本には、自分の子どもを危険な幼稚園・保育園に預けないための、園選びのポイントが書かれています。
著者の寺町弁護士は、これまで保育園や幼稚園での子どもの事故死・虐待死を多数扱っており、
その具体的で鋭い視点にハッとさせられます。
子どもの事故や虐待被害の背景とは|保育園・幼稚園の過酷な労働環境
近年、共働き世帯の増加とともに保育園の利用者が増加していますが、そうした中で指摘されているのが、幼保施設の労働問題です。
幼保施設での労働問題
●慢性的な人手不足
●低賃金、重労働の保育現場の過酷さ
●劣悪な労働環境
・サービス残業
・無償の持ち帰り仕事の慢性化
・長時間労働
●上記の悪循環
●それに伴う「保育の質」の低下
・保育士1人あたりの園児数が多く、十分なケアが行き届かない
・園児の十分な安全が確保できない
・離職者が多く経験の浅い保育士だけで園を運営せざるを得ない、等
本書では、これらの問題が子どもの事故死を招く環境的要因の1つであると述べられています。
子どもの事故死というものが、単純に加害者を非難するだけでは解決できない構造的な問題であることがわかります。
保育園だけでなく、幼稚園選びでも大切な視点です。
子どもを預ける保護者必読の書です。
『いま、幼稚園を選ぶ―あくまでも子どもが主役! 』大豆生田 啓友 (監修), 渡辺 英則 汐見 稔幸
続いては「幼稚園ってどんなところ?」がわかる1冊をご紹介します。
Eテレ『すくすく子育て』でおなじみ大豆生田先生(玉川大学)や汐見先生(東京大学)による書籍。
1冊目と同様、きちんとした専門家が記載した書籍で、安心感があります。
「幼稚園ってどんな風に1日を過ごすの?」
「幼稚園を選ぶときのポイントは?」
といった疑問をわかりやすく解説してくれています。
豊富な写真やイラストを用いていて、視覚的にも理解しやすく、また様々な切り口から幼稚園をとらえているので、幼稚園の全体像がよくわかります。
ストレスフルな子育てや園選びの中で、優しい語り口が心に染み、ホッと一息つける1冊です。
「中古本ってどうやって選べばいいの?」という方はこちらをどうぞ。
『幼稚園選び必勝ガイド』Como「幼稚園ママ100人委員会」 (編集)
最後は「実際のところ、他のママさんは幼稚園選びをどうしてたの?」がわかる1冊。
最近の幼稚園の動向や、幼稚園での生活、園内での習い事など、ママパパの「これが知りたかったんだよね」を書いてくれている1冊です。
多様なママさんが対話形式で幼稚園を解説しているページもあり、まるで近所の先輩ママさんの口コミを聞いているようで、楽しくも頼もしい…!
近年働きたいママさんに注目されている、幼稚園の「預かり保育」についても詳しく解説されていて、おすすめです。
幼稚園選びの決め手|大事なのは子どもの気持ち
幼稚園選びの1番重要なポイント
子どもたちが楽しそうに過ごしているか
これらの書籍を読んでわかったことは…
幼稚園選びの決め手は、在園している子どもたちが楽しそうに過ごしているかどうか、です。
習い事、預かり保育、バス登園、給食…親の求めるポイントはたくさん
・習い事に力を入れている園にしたい
・預かり保育が充実している園が良い
・お弁当の日が少ない園が良い
パパママさんの幼稚園に求めるサービスはたくさんあって、
どれも大切な視点です。
わたしも園選びのポイントとしてこういったことを重視しています。
ですが、園選びで本当に一番大切なことは「子どもが楽しく過ごせるか」です。
1番大切なのは子どもが生き生きと過ごせるかどうか
先生は子どもたちに高圧的でないか
忙しさや余裕のなさから、先生が子どもたちにきつく当たっている様子はないでしょうか。
見学に行った際には、先生と子どもたちの様子をよく観察してください。
見学している保護者がいるにも関わらず、もしそうしたシーンが見受けられたら、保護者のいない場面では、さらに高圧的な対応を行っていることが想像されます。
指導を名目とした過度に厳しい言動は、子どもたちへの精神的・身体的な虐待に繋がる恐れがあります。
人手不足などで先生が余裕のない状態ではないか
また、人手不足や低賃金によるモチベーション低下で、精神的に余裕のない状態で就労している先生たちもいます。
誰しも精神的に追いつめられていると普段とは異なる言動になってしまうものです。しかしそのストレスの矛先を子どもたちに向けられてしまうと、子どもたちが傷つけられかねません。
多忙すぎて先生たちの表情や振舞いに切迫感や悲壮感のある園は、避けた方が無難だと思います。
子どもたちに笑顔はあるか
子どもの表情は正直です。
幼稚園が楽しくないとき
・退屈している
・先生と何となく距離がある
・恐怖や緊張から表情が強張っている
幼稚園が楽しいとき
・遊びに没頭して熱中している
・先生を信頼し慕っている
・笑顔があふれている
子どもたちは心の様をありありと表情に表します。
いま園に在籍している子たちの表情が、来年度以降の自分の子どもの表情だと思ってください。
子どもたちがどんな表情をしている園に入れたいのか、自ずから明白かと思います。
元気そうに、楽しそうに、思いっきり遊びに集中している、そんな園に入れたいと感じるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
幼稚園選びで不安な気持ち、とてもよくわかります。
わからないことだらけで心配なときは、正確な情報を得ると、気持ちがグッとやわらぎますよ。
疲れていて読めないときでも、手元に置いてパラパラとながめるだけでも大丈夫!
今日頑張った成果として、少し心が前向きになりますよ。
ぜひ情報収集の1つの方法として、ご活用くださいね。