2歳3ヶ月の息子の場合
じっとしていない
息子は、常にちょこちょこ動いていて、じっとしていません。
オムツを履かせるにも、服を着せるにも、常にくるくる、足をバタバタ、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。
嬉しそうにクスクス笑いながら、親の困り顔をしり目に、ちょろちょろと逃げ回ります。
わたしに余裕があるときはいいのですが、大概疲れ切っているので、
手早く
無理やり
どうにかこうにか
服やオムツを着せることになります。
それでもうれしいのか、キャッキャッと声を挙げながらジタバタしています。
甘えんぼ
息子は甘えんぼです。
ニコニコ、ペタペタとパパママにくっついているのが大好きで、抱っこも大好きです。
パパは息子の抱っこ攻撃にメロメロです。いつも息子を抱っこしているせいか、パパは腰痛持ちです。
息子の甘えんぼはテクニカルでもあります。
わたしが息子を怒ると、巧みに可愛らしい表情を繰り出して、わたしの怒りの矛を収めようとします。
息子の作戦は、大概は成功します。息子の可愛さに折れて、わたしが譲歩することになります。
小首をかしげたり
小さなお手々を顔に添えたり
潤んだ瞳で見つめたり
2歳にしてこの処世術…!
人心掌握術…!!
そうした小さな可愛らしい仕草が、絶大な効果を発揮することをよくわかっているのです。
「これな~に?」と同じことを何度も聞く
これなんだ?と同じ物を指して何度も何度も聞かれることがあります。
最初は、なんで数秒もたたずに同じことを繰り返し何度も聞くのか不思議だったのですが、
同じことを何回も何回も確かめ、繰り返して、知識として身につけていく。身につけたはずの知識を何度も何度も確かめる。そのプロセス自体が喜びでもある。
『はじめて出会う育児の百科』汐見 稔幸 (著), 榊原 洋一 (著), 中川 信子 (著)
という一文を読んで、納得しました。
何度も確認したい、それが楽しいということなのですね。
また、同じことを何度も聞かれた際の答え方としては、
「ブーブ」と言っておもちゃを差し出してきたら、「青いのと、赤いのと、いっぱいあるね」と、ことばをふくらませて返してあげましょう。
『はじめて出会う育児の百科』汐見 稔幸 (著), 榊原 洋一 (著), 中川 信子 (著)
形容詞や数の概念などは遊びのなかで自然に身につけることで、生きた使い方を体得していきます。新しいことばもどんどん交ぜてください。
とのことでした。
疲れている中で何度も同じことを聞かれるのは辛いものですが、
新しい言葉を覚えてもらうチャンスと思えば、楽しく感じられるかもしれませんね。
自分で何でもやりたい…!
自分で何でもやりたい…!
いわゆるイヤイヤ期ですね。
自我が確立してきて、自分の気持ちをはっきり主張するようになるので、
イヤなことはイヤ!
となるわけです。
でも、まだ言葉で上手く自分の気持ちを説明できないので、癇癪という形で気持ちを伝えようとしてきます。
…というようなイヤイヤ期の理屈は何となく理解しているものの、なかなか心穏やかに対処するのが難しい。
例えば、
息子はエレベーターの上下ボタンや開閉ボタン、階数ボタンを押すのが好きなのですが、
うっかりわたしが先に押してしまおうものなら、
「ぎゃーーーーっ!!!」
となるわけですね。
いつも息子に押させてあげられればいいのですが、息子がクルクル回ってなかなか押さなかったり、のんびりぼんやりしていると、ついつい早く移動したくて、わたしがポチッと押してしまうんです。
そうすると、ものすごく怒るんですね~。
待ってあげられればいいのですが、やはり毎回は難しかったりします。
ちなみに我が家は、イヤイヤされてしまったときには、
「そうだよね、嫌だったんだよね」
という風に共感を示して背中をさすってあげると、今のところは一番効果があるように思います。
パパママの真似が好き
パパママの真似が大好きです。
お皿洗い、お料理、髭剃り…
色々なことを本当につぶさによ~く観察していて、笑ってしまうくらい真剣に、わたしたちの動きをトレースします。
子どもたちにとって、大人の動きは憧れの的なのだそうです。
真似されたくない行動はしないように気をつけなくてはいけませんね。
お手伝い大好き!
「自分で何でもやりたい」や「真似が好き」と関連して、
お料理も
掃除も
洗濯も
ゴミ捨ても
何でも手伝おうとします。
手伝うというよりは、ぼくの仕事を取らないで!と思っているようです。
「僕に黙って勝手に炊飯器のスイッチを押さないで!」
「僕に知らせずに勝手に洗濯機に洗濯物を入れて洗濯を始めないで!」
といった具合です。
うっかりわたしが先に一人で作業してしまおうものなら、
「ぎゃーーーーっ!!!」
となるわけですね。
毎回はできなくても、対応可能な範囲で、一緒に家事をするようにしています。
アンパンマンが好き
息子はアンパンマンが大好きです。
「アンパンマン」ははっきり発音できます。まだ口にしない言葉はたくさんあるのに…!
しかも、
「なんだ、お前?」
「なんだとー!」
「バイバイキーン」
といった、あまり覚えてほしくなかったバイキンマンのセリフを喋ります。
意味を理解しているかはわからないのですが、せっかく覚えるのであれば、
「もう許さないぞっ!」
「やめるんだっ!」
「元気百倍、アンパンマン!!」
などのカッコいいアンパンマンのセリフを覚えてほしいのですが、
なぜかバイキンマンやドキンちゃんが大好きです。
それだけ、悪役にいたるまでキャラクター造形が素晴らしいということだと思います。
ちなみに、わたしも保育園の頃にアンパンマンを好きでよく見ていました。
大人になって改めて見直してみると、どの話もとてもよく練られたストーリーで、魅力的なキャラクターがたくさん出てきて、ついつい子どもと一緒に見入ってしまいます。
「♪そうだ うれしいんだ
生きるよろこび」
という歌詞ではじまる、アンパンマンのマーチも素晴らしいですよね。
ちなみにパパは、晩ごはん時にアンパンマンをつけると、わたしの話を聞いてくれません。アンパンマン大好きです。
叩いたり蹴ったり踏んづけたりしてくる
あまり良くない特徴としては、
息子はわたしたちを
叩いたり蹴ったり踏んづけたりしてきます。
バイキンマンの真似なのでしょうか。
バイキンマンの開発したメカニックの数々を興味深げに見つめており、その場で再現しようとします。
もしくは、わたしたちが休んで少し横になっているときなどに、笑いながら思いっきり踏んづけたり叩いたりしてきます。
もちろん毎回きつく叱るのですが、今のところあまり改善されません。
どうしようと心配になって調べたところ、
実は、ほ乳類は「スキンシップのある、ちょっと乱暴な遊び」を通じて、さまざまな感情、感覚を制御する能力を培うと考えられています。
Eテレ『すくすく子育て』名古屋市立大学大学院 中川 敦子教授の研究より
ある研究では、「くすぐり遊び」や「高い高い」などの、笑いながら、少し荒っぽいスキンシップを楽しんだ子どもたちは、そうでない子どもたちよりも、自分の気持ちや欲求、行動をうまく調整できる傾向があるという結果が出ています。
といった説明を見かけたため、
・絶対に他の人を叩いたりしてはいけない
・叩かれた方は痛いし悲しい
・暴力をふるうとお友達に嫌われたりして社会生活を営めなくなる
といったことを簡単な言葉で何度も言って聞かせた上で、あまり深刻に捉えすぎないようにしています。
今のところ、わたしたちパパママ限定の遊び方のようです。
アクロバティックなことが好き
上記と関連して、アクロバティックなことが好きです。
パパのお腹の上に、上手くバランスをとって立ってみたり、肩の上に立ってみたり、ギョッとするようなことを、二人で嬉々として行っています。
「ママ見て見て」
と二人して自慢気にアピールしてくるのですが、
もし息子がわたしにも同レベルの遊び方を求めてきたらどうしようと思うと、なかなか手放しでは喜べません。
今のところその心配は杞憂のようですが…息子なりに男女の体格の違いや筋力の違いを理解してくれているのでしょうか。
そんなわたしの心配をよそに、パパの休日の度に、二人して限界に挑戦しています。
「限界を超えていけ」
これがパパの口癖です。
怒られて泣いても割とすぐに復活する
息子は、怒られて泣いても、割とすぐに復活します。
いたずらをしてわたしに怒られると、可愛いホッペにきれいな涙をはらはらと流して、しゅんとします。
しゅんとするのですが、おもちゃやテレビなど、何か目につくものがあると、すーっと吸い寄せられていき、いつの間にか機嫌を直していたりします。
あるいは、ママに怒られると即パパが登場し、息子を抱っこして慰めます。
パパにいい子いい子してもらった息子は、やはり秒で復活します。
そして、また同じ悪さをして
ママに怒られる。
無限ループですね。
ただ、どんなにきつく叱っても、息子がママパパ大好きでいてくれるのは、本当に感謝すべきことと感じます。
親から子への愛情よりも、
子から親への愛情の方が
深くて大きいかもしれません。
子どもは親を許し続ける。
そう思えば、息子の愛にきちんと応えねばという大きな責務を感じます。
2歳の男の子あるある(室内編) まとめ
2歳の男の子あるある(室内編)
✔ じっとしていない
✔ 甘えんぼ
✔ 「これなに」と同じことを何度も聞く
✔ 自分で何でもやりたい
✔ パパママの真似が好き
✔ お手伝いが大好き
✔ アンパンマンが好き
✔ 叩いたり蹴ったりしてくる
✔ アクロバティックなことが好き
✔ 怒られても割とすぐに復活
以上、我が家の2歳の男の子あるある(室内編)でした!